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先日、木村情報技術主催のセミナーで木村憲洋先生と川越 満氏のダブル講演がありました。WEBも含めると1000人以上の方が見ていたとのこと。今回のこの講演内容は診療報酬改定についての内容がメインでしたが、話を聞きながら、私が最も気になったことは「今回の改定では今まで通りのMRの雇用保持は厳しいな」と感じたことです。私と同じように思われた方も少なからずおられたと思います。

医療・介護業界を見渡すと介護業界の方々の給与はダントツ最下位、医療機関も病院は軒並み給与はダウンか据え置き、なぜならほとんど赤字だから。そして、開業医院長も年々、給与が減ってきています。

そんな中でしっかりと給与をもらっているのが製薬企業で、MRのその給与の高さは群を抜いています。

数年前まではそんなMRの給与が高くてもあまり注目されませんでしたが、近年、製薬企業と医療機器メーカー以外の方々が仕事環境がブラックな上に給与が安いときていますので、あまり現場で活躍していることの少ないMRの数を減らして、その分、還元してくれよと思われる医療機関の方々も多いのではないかと思っていました。

そして、今回の診療報酬改定はまさしく、その現場の声を反映した形になったと言えます。

薬価は下がり、診療報酬も薬を減らす方向で動いていますので、この4月以降、製薬企業の利益は見る見る間に減っていくと思われます。そして、企業は株主の手前、目先の利益確保のために手っ取り早いリストラをせざるをえません。2018年からはMRのリストラが本格的になることは火を見るより明らかです。

そして、先日こんなニュースも出ていました。薬の適正使用も本格的にテコ入れされていくものと考えられます。

高齢者「薬漬け」適正指針 国が初 副作用の有害性明記(産経新聞)

そんな厳しい状況がそこまで来ているのに、何もアクションを起こさない方が圧倒的に多いのはなんとももどかしい状況ですが、ギリギリにならないと動けないのも人間のサガです。

とにかく、これからは製薬企業内に残るのも、外へ出るのも、学び続け、知恵を磨き、人のつながりを増やすことしか打破の方法はありません。この年末年始は来年の事を考えながら、自分を高める自己啓発、自己改革について考える時間を取って頂きたいと思います。

備えあれば憂いなし



もちろん、起業18年目の池上自身も常にブラッシュアップの意識を持ち続けていく必要性があるのはMRの皆さんと同じです。私共の世界は役立たないと次の月から契約が切れる厳しい世界ですが、役立っていればずっと続けられる仕事でもあります。

最近の3ヵ月は1年に匹敵すると考えています。変化のスピードが加速している感じ。そんな中で気をつけているのは新聞・雑誌・TVなどで出てくる新しい技術やサービスについて徹底的調べ、それをいち早く身につけること。これは常に実践しています。

独自の視点と科学的アプローチで顧客の気づかない点を洗い出していきます。だからこそ、今も継続し、20年近く契約し続けてくれている得意先があると言えます。

そんな長年の経験を基に来年度からメディエンスと木村情報技術の共同で次世代MR向けの研修とスクールを企画しております。詳細は新年明けてからご紹介していく予定です。病院経営者・クリニック院長と対等に話せる能力をつけるためのカリキュラムです。企業採用により使って頂く事が増えていくかもしれません。

また、MR-NETやフェイスブックページ、メルマガで案内をする予定です。チェックしておいてくださいね。

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