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毎年、学生セミナーで知り合う学生達に「なぜMRになるの?」という質問をします。ほとんどが「人のお役に立ちたい」「医療に貢献したい」という内容を話します。答えとしてはごくごくまともだし、その通りだよなというものだと思います。

しかし、私は学生がそう言っているのは理解しての本心でないことが分かります。なぜなら、ほとんどのMRになりたいという学生が医療の現場を知らないからです。一部、薬学生と医療系の大学生が病院実習をやりますが、それ以外の学生は知らないのです。よって、頭で知って、感覚ではつかんでいない状態だと思います。

ほとんどのMR志望の学生は「休みが多そう、給与水準も高そう、安定している業界」というような理由で選んでいる気がします。その証拠に製薬企業でもそういう条件が良い企業に人気が集まっています。そして、製薬業界でもちょっと条件の悪い企業の場合は内定の断りをする学生が多いようです。場合によっては100社ぐらいエントリーして、複数通れば一番条件の良さそうな会社を選ぶ、そんな感じじゃないでしょうか。

就活

最初は不景気で競争が激しいので今の学生は大変だなと思っていましたが、最近では人事の採用担当の皆さんも大変だよなと思うようになってきました。内定を出しても来てくれないだろうとみなしで多めに内定を出さないといけない。内定を出した学生の心変わりを防止する方法を考えなければいけない。様々な余計な事を考えないといけないようです。

これは就活生も企業もお互いにナンセンスなような気がします。無駄な時間と経費を使いすぎです。学生はそんなことに時間を費やさず、もっと勉強してほしいし、企業側ももっと効率的な就職活動があるのではないだろうか?最近はそんなことを思うようになりました。

例えば、製薬企業はどんどんインターンシップ制度を充実させて、学生を早い段階からプチ社会経験や病院実習(ボランティア)をして頂き、その関係性から人材をピックアップするとか。

とにかく学生はそんなにめくらめっぽうの応募しなくても内定先が決定するし、企業もオファーを出せば、断らないという仕組みを作るべきだと思います。今の制度だと1年以内に辞める率も年々増えるのみです。本当に損の上塗りになります。

学生のエントリーに関しては、企業向けの共通プラットフォームを作り、内定が決まると応募している他の企業の人事に連絡が行くような仕組みを作り、学生が決めた優先順位に応じて、オファーを出すかどうかを決めるようにすれば、もう内定が決まっている人を改めてテストしたり、オファーを出したりする手間を回避できると思います。

マイナビとかリクルートが作るといいのにね。

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