第一回 マンスリーミクス 穴迫編集長取材記
記念すべき第一回目はエルゼビアジャパン(株)の穴迫編集長を取材させて頂きました。穴迫編集長の作っている雑誌はそう我々MRはほとんど全員お世話になっている「マンスリーミクス」です。私としては面識もなく、いきなり電話でお願いしたにも関わらず、快く応じて頂きました。

それでは取材の様子を書いて参りましょう!
●穴迫編集長はどのような経歴で現在に至りますか?
1981年 薬業時報社(現じほう社)に入社して、まず行政担当(厚生省記者クラブ)に配属されました。86年から医薬品卸を担当し、90年に再び行政担当(キャップ)になりました。その後、「日刊薬業」デスクを経て「JAPAN MEDICINE」の立ち上げに参画。介護現場の取材を経験しました。

2001年に退職し、ソフトバンクへ入社しました。しかし、ソフトバンク社の都合で予定していたプロジェクトが頓挫したので、2001年11月より現在の会社で「Monthly ミクス」の編集に携わっています。

穴迫編集長です。
優しい語り口に話をしていてホッとするような感じです。
●マンスリーミクスは編集長に変わってから内容が一新されましたが、その意図を教えてください。
マンスリーミクスを始め、医薬業界誌(紙)は主として企業の管理職以上を読者ターゲットにしていました。つまり、トップダウンで我々の発信している情報が流れていたのですが、その経路がゆえになかなか末端のMRまで情報が伝わらない状況でした。

そこで我々は逆にMRサイドから上司に買って欲しいと言われる内容にもしたいと考え、コンテンツを分かりやすく、身近なものとなるよう心がけました。若いMRの方にも取っ付きやすいコンテンツ作りを目指したのです。

たとえば、マーケティングに関する記事は論文調になることが多く、読者との間に距離感を生んでしまいます。よって、現場が営業に活用できるような、上司も部下も両方が読めるレベルを模索しました。若い人に合わせると逆に平易になりすぎてレベルが落ちたと言われかねないので、その点も注意しました。

マンスリーミクスを発行しているエルゼビアジャパンの玄関です。
●MRの方に効果的なミクスの読み方や活用の仕方を教えて頂けますか?
まずは医療・薬価制度など行政関連のコンテンツですね。製薬企業も様々な形で行政関連情報をMRに伝えていると思いますが、我々は厚生労働省の取材に専門の記者を配置しているので、新しく深い情報を簡潔明瞭にお伝えできると共に、MRがドクターに説明しやすい形も常に模索しています。ポイントを分かりやすく解説することを、日頃から意識しています。

また、MRがこれから先、企業内でどう評価されていくか、そのためにMR自身は何をなずべきかといったことを多くの企画や連載記事で訴えているつもりです。将来の方向を見定めるにあたって、活用していただければありがたいですね。
●ミクスの記事はどのように選ばれるのですか?
実はこのような月刊誌の場合、社外ライターなどの記事や情報ソースに偏りがちですが、ミクスは出来るだけ社内スタッフが企画、執筆することを意識しています。記者の分析や取材記事の割合を増やせば、より読者ニーズを満たせるものになると思うからです。また、そうすることで全体的に軽快さを出したいとも考えています。月刊誌が持つ“重さ”を少し薄めたいですね。

一方、こちらから執筆をお願いしたり、記事の掲載を申し込まれる場合は、情報をきちんと収集したいというMRや営業所長さんが理解できる内容であることを前提としています。
●編集長の趣味について教えてください。
はい、一番興味があるのは「ワイン」ですね。実は10年前にフランスへ旅行に行ったときにブルゴーニュ地方に行く機会があり、そこでワインを買って、苦労して日本に持ち帰ったことがあります。そして、その時こんなに苦労して買ったのだから詳しく調べてみようと情報を探しているうちにはまってしまいました。昨年だけで200本のワインを飲んでしまいました(笑)。

それからスポーツとしては週2回程度ジムに行ってウエイトトレーニングを行っています。フィットネスでの運動はワインやお料理を美味しく頂くために必要な事です。
●ご家族について
妻と大学生の子供がおります。
●マンスリーミクスのチームは何人ですか?
私を含めて5人、それに編集アシスタントが1人います。
●MRの未来像を語っていただけませんか?
MRの給与は他の業種から考えても高い水準になっています。そして欧米に比べて対医師数で見ても数が多いのは明らかです。よって、今後は医療保険の“コスト”としてもMRの存在価値が間違いなく問われる時代になります。

また、企業戦略としてもMRの数の問題は出てきます。今までは企業も横並びでMRを増やしてきた傾向がありますが、医療費抑制の観点から実施される薬価制度改革によって国内市場の伸びがあまり期待できない中では、その戦略も企業ごとに大きく異なってくるでしょう。

新薬のプロモーションにMRが必要なことはいうまでもないので、専門的知識やスキルを持ったMRだけが、真に生き残る時代になるのかもしれません。
★まとめ
今回はお忙しい中、優しい語り口で約1時間の取材に答えて頂きました。やはり毎日MRに関連する情報を集めておられるだけあって、言葉一つ一つに説得力があります。

今後、MR-NETのSNS「MR@LINK」内に穴迫編集長のコミュニティを作ってくださいとお願いしたところ、快くOKを頂きました。ミクスに掲載されたい人、記事を書きたい人、穴迫編集長と知り合いたい人はぜひ、MR@LINK内のコミュニティでやり取りをしていただければと思います。

穴迫編集長、お忙しい中での取材ありがとうございました。この場をお借りして御礼申し上げます。
★関連サイト
エルゼビアジャパン(株)