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我々の価値は「患者さんの貴重な時間を作り出すこと」だ!
マーケティングの講義で必ず出てくる「ドリルの穴」の話はご存知の方も多いと思う。
なぜドリルを買うのかというと「ドリルで建材に穴を開けたいから」ということ。その価値はドリルではなく「穴」にあるというが分かる。
じゃー、医療の価値は一体何かというと医療そのものに価値はなく、「患者さんがQOL高く生きる時間を増やすこと」ということも医療に関わっていれば分かるでしょう。
医師も医療スタッフも我々もそれをコミットして頑張っている。
でも、人間には100%逃れられない病気「死」があり、それをどう捉えるのかが人生のQOLを大きく変えるのも理解できるかと思います。
しかし、日本人の多くの方が死について真剣に考えることを拒否しているように感じます。なぜなら、死を言葉にするのも怖いから。(言霊信仰が強い)
その心情も良く分かります。
ぎりぎりになるまで早期退職のことは考えたくないというMRの方の心情と似ているような気もします。それが今になって多くの悲劇を生みだしているのも事実です。
医療の世界で働いている限り、「生と死」のテーマからは決して逃れられません。しかしながら、その「生と死」について真剣に学ぶ場があるかというと実はほとんどありません。
特に製薬企業の方々の場合は現場に間接的に関わっているだけで、リアル感として生死を感じることが少ないからとも言えます。
特に若い方々にお伝えしたいのは、死は意味不明の怖いものではなく、人生の終着点を理解することにより、よりよい人生を送る糧にしてほしいということ。
分からないものを分からないもののままにしておかないということです。
そういう意味において今回の未来塾は皆さんの未来を豊かにするものと感じております。通常ではなかなか取り組んで学ぶことのできないテーマですので、この機会にぜひ触れてみてください。
メディカルビジネス未来塾(10月26日土曜日 人形町)
10月26日(土)開催の「メディカルビジネス未来塾」のテーマは“死生観”に
しました。
2019年6月2日(日)に放送されたNHKスペシャル「彼女は安楽死を選んだ」
を観て、私は衝撃を受けるとともに、ついに日本でも死生観について真剣に
議論することになるかもしれないと感じました。
2018年度の診療報酬改定では、ACP(アドバンス・ケア・プランニング)にインセンティブがつきました。
自らが望む人生の最終段階における医療・ケアについて、前もって考え、医療・ケアチーム等と繰り返し話し合い共有する取組をACPと呼びます。
今回の「メディカルビジネス未来塾」では、死生観、ACPを考えるヒントを
得るのに、ぴったりな2人の“著者”に出演を依頼しました。
一人目は、50年後の未来を描いた小説『シロガミ』の著者、福ゐ行介さんです。
予後不良と診断されれば強制的に安楽死。75歳を超えれば自発的に死が選べる時代をリアルに感じることができる作品です。
福ゐ行介さんという名前はペンネームで、本業は医業経営コンサルタント団体の役員を務めるなど、医療業界のことを知り尽くした識者です。
福ゐさんには、「悲惨な40年後を迎えないために今、我々は何をすべきか」
というテーマでご講演いただきます。
二人目は、『後悔しない死の迎え方』の著者、後閑愛実さんです。
https://www.megumitori.com/
後閑さんは看護師として1000人以上の看取りに接した経験をいかして、全国で看取りのコミュニケーションについて講演活動をされています。
後閑さんは、多くの人が亡くなる際に、以下のようなことを考えていると言います。
・自分はどんな人生を生きたのか。
・自分が何をして、どんな影響を世の
中や周りの人に与えたか。
・家族や周りの人をどれくらい幸せに
できたか。
・自分のやりたいことに挑戦できたか。
今からこの言葉を胸に人生を生きたいものです。
そこで今回は、書籍のタイトルと同じ「後悔しない死の迎え方」をテーマにご講演いただきます。
奮ってご参加ください。
日時:10月26日(土)
13:00~17:00
会場:木村情報技術株式会社
KIT STUDIO-キットスタジオ- 東京第1
スタジオ
(〒103-0014東京都中央区日本橋蛎殻
町1丁目11-5 RASA日本橋ビルディング 2F)
https://goo.gl/maps/MX8JCT2tweX3UUpg7
会費:
●一般 3000円
●アリストテレス会員 1500円
●学生 1000円
(懇親会費は割り勘です。)
お申し込みはこちらのフォームから↓
https://forms.gle/Lnr7K5pHhdeUZnF58
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