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先日、青森のガン死亡率が11年連続で全国最悪というデータがニュースで出ていました。私がMRになって初めて赴任したのが青森営業所でした。

京都出身の私が青森に住んでみて、「え~!」ということがいくつかありました。

1) かなり塩分の濃いものが好き
2) とにかくお酒を飲む(安い焼酎と日本酒が多い)
3) インスタントラーメンが好き(日本一の消費量)
4) ラーメンも好き
5) 甘いものが好き
6) タバコを吸う人が多い
7) ファーストフードが多い
8) 運動はあまり好きではない(気候の要因も多い)
9) 意外と頑固な面がある

とにかく、カラダに悪いことをしているに頑なに変えようとしないということに驚きを感じました。

青森

そして、当時、医療機関も本気で患者さんの生活習慣を変えようという予防的発想のドクターは見かけたことがなく、治したいという意識の方が圧倒的に強かった記憶があります。よって高血圧も脳血管障害もガンも非常に多いという印象でした。(それは今もあまり変わっていないような気もします)

経済的に日本の都道府県で下から数えて1位とか2位の地域でもクリニックを開業したら、ちゃんと経営が成り立つという状況でした。

青森の人たちは本当に純朴な人が多いので、カラダに悪いものを煽られて食べているようにも思いました。その証拠に青森の街を見渡すと、青森県外の企業の外食産業も多いし、フランチャイズとファーストフード系が目に付く感じ。

一方、視点を変えてみると青森という場所は海産物や野菜は豊富だし、水も空気も良いので、それをもっと食卓に活かすことに気づけば一気に最悪県から脱出出来る可能性があるのです。

国民皆保険が成り立っている間、資本主義の食品産業、飲食産業と共に増える患者さんに医療機関が漫然と慢性病の薬を処方し続けて、青森の皆さんの不健康を増進している可能性も否定できません。

私は製薬業界にいたので、薬自体を愛している人間です。特にペインキラーとかステロイド、H2ブロッカーなどはどれだけ人間に幸せをもたらしたか計り知れませんし、素晴らしい薬には本当に頬ずりしたくなるぐらい愛しさを感じます。

しかし、薬が存在する大前提として、人々の幸せがあるわけで、それを阻害するような使われ方をすると本末転倒だなと思うわけです。

製薬企業に勤めている人でもそれは同じことでしょう。
売れることが人の不幸に結びついていたとしたら、それは本来望んでいることとは違うはずです。

今回、MBA交流会で取り上げるホリスティック医学は「病気はその人の生き方の歴史を遡る機会」と捉え、その方の生き方と考え方を変えることで健康に導くというアプローチです。そこに薬や検査はもちろん必要であることは言うまでもありません。

いかに患者さんを理解し、そして考え方や行動の変容を促し、健康維持して、幸せに生きて頂くのか?本来あるべき医療の姿だと感じています。

そんなホリスティック医学が広がることで、適切によりよい薬の使われ方がなされていくのではないだろうかと考えています。

MBA交流会11月例会(11月7日)~ビデオ視聴も可能です!
https://mr-net.org/blog/?p=759

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