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本日から連載させて頂くことになったMR達磨大師(ダルっち)です。

毎日、MRかドクターか薬剤師と飲んでいるメタボな私ですが、「ダルっちがMR仲間や後輩と飲んでいるところをブログ記事にすれば面白いんじゃない?」というMR-NETのぶんぶん隊長(池上さん)から言われて、現実化したこのコーナーですが、今までのブログとは違い、本音と本質をズバズバと書いていきたいと思います。

実家が仏教関係ということと、顔が達磨大師に似ていることから、今回のペンネームとなりました。それでは早速、昨日の若手MRとの飲み会の様子をお伝えしていきましょう!

business-presentation

ダルさん、ぼく今年で5年目なのですが、そろそろマーケティング部に移動したいと思って、去年から上司を通じて異動願を出しているです。ところがまったくレスポンスがないのです。どうしたものなんでしょうか?

若手MRと話をすると、判を押したように「いずれマーケティングの部署に行って、プロダクトマネージャーになるのが夢です。だから、今は自分のエリアで一番の実績を上げることが目標です。」と爽やかに答える彼らを見て、今まで20年以上製薬企業をウオッチしてきた私としては真実を伝えるのはなかなかつらいところです。

プロマネになれるのはせいぜい100人~200人に1名の確率で、それもマーケティングについて長けている必要があります。

そうなると社内だけの競争ではなく、外部からMBAホルダーが転職入社してくることも考えるとなれる確率はどんどん低くなります。

正直なれる確率は相当低い事になります。でも、それを多くの若手が目指して頑張っている。その素直な気持ちとけなげに頑張る姿を見ていると「頑張るベクトルを間違えるな」と言いたくなるんです。

もちろん、実績目標に向かって、自分を律し、勉強して向かうことは無駄ではなく、社会人として必要な事だと思います。でも、2~3回連続で計画達成出来たなら、再現性はあるので、あとは環境や条件が変わるだけで特に難しいものでもないでしょう。

「じゃあ、正しい努力ってなんだよ、早く言えよ」と思う事でしょう(笑)

順を追って説明しますね。

そもそもプロマネってどんな仕事で、どこにやりがいがあって、自分の適性と合っているのかどうかを調べたことってありますか?色々なプロマネと飲みに行ったりして、じっくり話を聞いたことがありますか?

なりたいと思うなら、まずはそれを行うことが必要です。

適性がないのになりたいと言ってもそれは幸運にもなれたとしても、不幸が待っているだけです。そういう人を何人も見てきました。

それから、それを考えて、それでもなりたいと思うなら、下記の方法の方が早道です。
1) 海外のビジネススクールでMBAを取得する。(これが確実)
2) 国内の有名大学院でMBAを取得する。
3)製薬企業のマーケティングサポートをしている広告代理店やコンサルティングファームへ転職して、製薬企業のマーケティングを学ぶ。

これらのことを行って、製薬企業のマーケティングのポストが空いたら、そこに転職するのが早道です。でも、これも結構、勇気とお金と時間が必要ですが、MRを続けるよりは望むポジションに早く届く可能性は上がります。

同じ会社内でMRを頑張り抜いて、マーケティング部署に到達できるのはあまりにも遠く、狭き門なので、そういう無駄な努力でキャリア構築をするのはよしましょう。

そういう人はずるい上司の思うつぼにはまります。「夢があるんだろ、今期の実績を上げたら推薦するから頑張ってね~」という甘い言葉を信じてついつい頑張ってしまいます。

頑張る方向性を少し変えることにより、いらぬ労力を使わなくて良いのですが、そういうことを教えてくれる人はほとんどいないでしょうから。

そうそう、たいていの場合は上司がその届けをたぶん握りつぶしているだろうと思います。だって、自分も花形のマーケ部門に行きたいし、なりたいと思っているはず。でもなれないからね~。だから握りつぶす確率が非常に高いのです。

だって、自分の部下が自分に指示を出す人になるんだぜ!よほど信頼のおける人じゃないと引き上げようと思わないでしょ。

さて、本日のお話はこんなところで(^^)

最後に今度のMBA交流会(11月7日)は面白そうだが、ちょうど研究会があるのでビデオ視聴する予定。患者さんニーズはホリスティックに向かいつつあるのも日々感じるので。

余談ですが、もう10年以上続いている医業種勉強会「MBA交流会」は敷居が低いので若い人もどんどん来て、みんなと仲良くなってほしいなあ。面白い人も多いし、大学時代のサークルだと思って来ればちょうどいい感じ。

詳細はコチラ↓
https://mr-net.org/blog/?p=759

MR達磨大師プロフィール

MR歴22年のベテランMR。内資系も外資系も経験しているので両方の長所・短所を熟知している。専門MRとしてドクターと接し続けたいということでマネージャー職、本社マーケティングを経験後、大学担当MRへ転属。飲んで語り合うことが人生の醍醐味と思っているので毎日誰かと飲んでいるが、嫁と娘の目が厳しくなりつつある今日この頃。出没エリアは中野、阿佐ヶ谷、荻窪。居酒屋にだるまに似ている人が楽しそうに飲んでいたらそれは私です。

red

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