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こんばんは、MR-NETの池上です。ブログは1か月ぶりぐらい空いていました。さて、本日はディオバン問題で揺れるノバルティスのお話です。

私が大学を卒業し、就職活動をして、入社したのはチバガイギー社でした。そう、ノバルティスの前身の会社です。私はバブル期の入社でしたが、そんな好景気な時代にも関わらず、MRを30名しか取らないという姿勢が好きで入社を決めた記憶があります。

研修も本当に親身になって教えて頂き、その時に学んだことは今でも記憶し、役に立っていることがたくさんあります。

そして、青森営業所に配属になり、多くの先輩にフレンドリーにかつ、公私にわたり、面倒を見て頂きました。私が今、MR-NETを運営しているのも、本を4冊も出せたのもこの時の経験が元になっていると言っても過言ではありません。私はたった3年の勤務でしたが、本当に良い経験をさせて頂いたと心から感謝している会社です。

ノバルティス

geigy-3

MRになると様々なトラブルがあります。それは各メーカーの皆さんも経験しているはずです。

交通事故、医局やクリニックへの出入り禁止、異物混入、欠品、イエローペーパーなどなど、得意先に「ご迷惑かけて申し訳ございません!」と平身低頭で行くことが年に1回はあると思います。

私は薬局や医局で他社のそういう場面に出くわした時も、いつも「明日は我が身だ。」と思っていました。

そして、自分の会社や自分の身に降りかかった場合、とにかく誠意を見せること、スピーディーに情報提供を行うこと、そして、もう一つ心掛けていたのは、その事件で行けていなかったところやきちんとフォローできていなかったところにお詫びを兼ねて、自分を覚えてもらうことでした。

そして、その先生方に「お前の会社は今回ミスをしたけど、お前は悪くない。何かいい情報があるなら、これからも来てくれな」と言って頂こうと心の中で思っておりました。雨降って地固まるという流れにしたいと思って活動していました。

今、ノバルティスMRにとってはメディア攻撃を浴び、世間的には大逆風が吹いています。しかし、これを逆手に取って、自粛するのではなく、会社を挙げてお詫びをするとともに、もっと医療機関にお役に立つ存在になると決意し、行動し、将来的に「あの事件があったから会社は生まれ変わったんです」と言えるようにしてほしいと思うのです。

そして、同業他社の皆さんもあ~ノバルティスはだめだねというような姿勢や発言は控えてほしいなと思っています。なぜならば、明日は我が身だからです。今回の治験について行き過ぎた部分があったにせよ、まだまだ不明な点もあります。明らかになってきたら、他の会社もそれは当然のことと思っていたことが実はノバルティスと同じやり方だったということもありうるかもしれません。

そういう想像をしておくことは大事なことだと思います。今、何が起こるかわからない時代ですから。

そんな時代の中で一つだけ分かっていることがあります。会社がミスをしても、現場で医療機関のために努力しているMRはきちんと評価されるし、こういう事件があっても、そのMRに対して、ネガティブな風は吹きにくいものです。だから、目の前の顧客に対して、精一杯サポートを行い、誠意を見せ続けることがMR、ひいては製薬企業の未来を作るのだと思います。

今回はノバルティスのMRの方へのメッセージでした。心から応援しております!!

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