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MRから起業して気づいたこと~欲望に忠実かつ欲望に溺れないこと
私が会社員(MR)の頃、起業して成功した社長が講演する勉強会などによく参加しました。その中にはその後メディアを賑わした様々な個性的な経営者がたくさんいました。
その時に何十億、何百億円とお金を動かして、いい車を揃え、豪邸に住み、綺麗な女性を回りにはべらせながら、「欲望に蓋をしたらダメなんだよ。欲望に忠実に生きよ!」と叫んでいる経営者も多かったように思います。
会社員の私はその姿を見て、とても違和感を感じました。起業家ってこんなに下品なところを目指すのか?なんかしっくり来ないな。と思っていました。もちろん欲望に忠実であることは大事だけど、程度の問題じゃないかなと。しかし、それを叫んでいた人達は数年後には世の中の表舞台から消えていなくなりました(笑)。
そんな中でも話がしっくり来た経営者もおられました。
その方々は下記のようなことを繰り返し、言っていました。
●起業してお金が回り出すと勘違いするので、お金があろうとなかろうと同じペースで生きること。
●仕事をせよ、勉強せよ、人に会え、人の役に立て。
●借金は出来るだけ少なく、休みと仕事を分けるな。
●誠実に取り組め。
●なんでも正直に話せ。嘘をつくと苦しむのは自分。
●食事はちゃんとしよう。
●家族を大事にせよ。
私は自分の親が公務員でしたし、このような話がしっくり来ました。そして、それらを実践した結果、私の事業は10年以上、安定的に続いています。また、そのような話をされていた方はきちんと事業を維持・拡大されています。
起業することって実は「成金や特別な存在になることではなく、自分がやってみたい事をちゃんと形にする作業」なんだと腑に落ちた訳です。
でも、日本の国というのは起業家に不親切な国なのです。
それはなぜか?
大企業に勤めてもらって、税金を天引きした方が国として都合が良いからです。だから、起業家が成功しにくいようにしています。そんな日本の中で自分の好きな仕事を追及しようとするとそれなりの覚悟と少しのお金と知恵が必要になるのです。
でも、最近はようやくそれだけでは衰退すると分かってきて、国も起業家支援を少しずつ行うようになってきました。結果になかなか結びついていないようですが・・・。
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