記事の詳細

自分もMRだった頃、本当に自分の身の回りしか見ていませんでした。
自分の担当の医療機関、会社。医薬品卸、いつも行く居酒屋とBar、そして家族。インターネットやテレビを見ていたけど、狭い世界の中で物事の価値を判断して、将来について考えていました。

だから、会社での評価に一喜一憂するし、自分のエリアの売り上げに敏感にならざるを得ませんでした。でも、それでも生活していける平和な時代だったと言えます。

もうサラリーマンを辞めて17年が経過しましたが、あの時と比べると今の環境の変化の大きいこと。本当にすごいなと感心しています。

アメリカの大規模おもちゃ店「トイザらス」、ビデオレンタル業界の雄「ブロックバスター」、日本の居酒屋チェーン「ワタミ」とバリバリに売り上げを上げて、飛ぶ鳥を落とす勢いだった企業グループが今では倒産か倒産に近い形で推移している時代です。

なぜそうなるのか?
その理由は簡単です。

アマゾン、ネットフリックスが出てきたことにより、家にいながらして、ボタン一つで購入して配達されたり、ビデオが見れたりするからです。そして、飲食業は家の中で食事をする中食市場が発達し、外食に行かなくなったのです。その代わり、宅配すし、宅配ピザ、デパートのお惣菜、ネットでの冷凍食品などの売り上げはどんどん上昇しています。

もうスマホで診療の時代に突入しています!



これらの動きを見ると医療機関も患者ニーズの変化により徐々に変化をせざるを得ないのではないかと予測できます。

まず、診療も家から出たくないというニーズが高まるのは間違いないので、今年から保険点数が上がる遠隔診療は間違いなく広がっていくことでしょう。
外に出たくない疾患、人に会いたくない疾患である精神疾患、感染症などはもちろんのこと、忙しい方のサポート診療も遠隔診療で広がる可能性が出てきました。禁煙外来、ED外来、ダイエット外来などがそれにあたります。

スマホで簡単に診療できてしまう訳ですから、利便性から広まらないわけがありません。だから、クリニックで導入が遅れると売り上げに影響しますから、皆さんはぜひ先生方に導入のアドバイスしてあげるべきです。

そして、今、老人を中心に動いてい在宅医療ですが、これから富裕層を中心にアメリカドラマ「Hank MED」のようにプライベート診療を契約したドクターが家までやってきて行ってくれる時代が近いと思います。会費を払っておくと曜日、時間関係なく来て診療してくれるような感じ。まずは東京や大阪で出てくるように思います。

そういう世の中の動きに先んじて、製薬企業も動く必要がある訳で、

遠隔診療において処方される薬剤にはどんなことが必要なのか?
郵送で送るに最適な形は?
薬の説明をより分かりやすくする必要性があるのでは?

のようなことを考えていくべきだと思いますし、そういう工夫が医療機関や患者さんの心をとらえるのかなと感じています。

MR活動も医療機関に行くことが減り、遠隔診療のシステムを通じて、アポイントを取って、ネットディテーリングになるケースも増えてくるのではないかと思います。先生も遠隔の方が時間を切りやすいから便利ですし、会いたくなければシステム上でボタン一つで延期をすればいいので利便性が高まりますよね。

そうなると

リアルなMRはいらないのでは?
ネット上できちんと先生とコミュニケーションを取れる元MRの在宅勤務ママでもいいのではないか?

とどんどん思考が広がります。
そんな仮説を考えながら、今のMRの仕事の価値をどのように高め、提供していくのかを一層問われる一年になりそうな予感がしています。

★今年こそ、アリストテレスで自分の能力を高めてみませんか?
http://aristoteles-med.com/

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

カレンダー

2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  
ページ上部へ戻る