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MRリストラ時代の自衛策~MRが今後幸せに生きるための6つの考え方
先日、マンスリーミクスでこの一年で2500人のMRの早期退職があったとのニュースが流れていました。規模的に言えば、ファイザークラスの会社が一つ潰れるぐらいのインパクトのあることです。
その中には私の友人も多数います。年齢層は下は30代後半から上は50代中盤と幅広い感じです。
友人達を見ていても、「早期退職で割増金をもらえて嬉しい!行きたかった、気になっていた他社に転職できる!」「やってみたかったことがあったので、これを機にトライしてみたい」と前向きの方から、「上司から肩たたきにあってしまった。自分達の年代は早期退職に応じざるを得ない。でも行き先はまだ決まっていない」という暗い感じの方まで色々とおられます。
今まで多くのMRの友人や知人の相談に乗ってきて、一番危険だなと思っているのは、「どっぷりと会社の価値観、上司の価値観に染まっている人」です。一言で言うと「洗脳されている人」とも表現できます。
製薬企業毎にその企業風土や考え方、価値観は違いますが、ある一定数は「会社の価値観=自分の人生の価値観」という方が多いのには驚きます。まじめな方ほど多いのです。
だから、尊敬する上司や仲の良い上司に、「早期退職受けてくれないか。まあ、辞めた後のことはなんとかするから」と言われると「はい、わかりました!」と条件反射的に言う人も意外と多いんです。(後になってサポートされずにしまったというケースが多発しています)
さんざん尽くしてきたのに、紙切れ一枚でクビになってしまう時代だということを理解していない。上司や会社が何か準備してくれているはずだと盲信しています。
でも、残念ながら退職が決まった段階で会社は非常に冷たい対応になることが多いです。辞めていく人に温かいフォローはほぼないのです。そして、辞める直前になって、はたと気づくわけです。「会社に尽くしてきた自分の仕事は一体何だったんだろう?」って。
でも、これは今年になって、多くの人が体験しているリアルストーリーです。そのような虚無感を味わわないようにするためには考え方を変える必要があります。
●自分のキャリアや自分の能力を高めるのは会社ではないということを理解すること。たまによい上司に巡り合えればそれもありかもしれませんが、基本的にはしてくれないものだと思うのが筋でしょうね。そして、あなたの人生や余生について考えてくれる人は自分と家族しかいないということ。(会社や上司は都合が悪くなればすぐにクビにします。だって自分の方が大事だから)
冷たい書き方をしていますが、上司や同僚は全員いい人ではないし、基本的に本社でキャリアアップしていくような方は、立場があるので、あまり個別で対応はしてくれないことは普通に分かると思います。
ということで、結局、MRが自分の価値を上げて、幸せに生きていこうと思うと、考え方と価値観を変えていくしか方法はありません。
●会社の研修はあなた自身の価値を高めるものではないということを知ること。(自社製品を販売促進するための知識習得であるということ)会社の研修で満足しないこと。出来るだけ自分で自分という存在を素晴らしい知恵者にしていくために育成していくこと。そして、その知恵は周りに惜しみなく与えてあげること。
●給与は会社から出ているけど、原資は患者さんと医療機関から出ていることを腹落ちして、徹底的な顧客マインドでの価値提供に勤しむことが出来るのか?(会社は経済状況でくびになる可能性がありますが、顧客は信頼を勝ち得れば一生のお付き合いになります)
●人の言っていることは信じるべからず。行動で判断すべし。
(私の言うことを頑張ってくれたら、上の方に昇進を提案しやすいんだけどな~というような発言をする上司も多いと思いますが、基本的にウソが多いです。その後の行動で判断すれば分かります)
●まずは副業(複業)を考えてみること。
先日、みずほ銀行が副業を容認したとのニュースが出ていましたが、これからは起業家的な能力を要求される時代になったので、自分で小さく事業を興してみるとか、他の会社(同業ではないもの、容認されるもの)を週末だけ手伝ってみることが自分の能力を伸ばすことに結び付きます。一番堅い銀行がこのように舵を切ったということは他業種でもその流れは大きく変わると読んでいます。
●会社に対して甘えがないかどうかを改めて考えてみる。
他業界の人と話をすると製薬業界の福利厚生や給与体系、サポート体制は素晴らしいといわれることが多いです。特に大きい会社の場合は充実しているケースが多いです。でも、それを当たり前だと考えて、発言行動している人も多いように思います。それは当たり前ではないし、今おかれている自分の状況の中で何が必要とされているのか?やるべきことはなんなのか?を改めて考えることも必要なのではないかと思います。
時々、大きな勘違いをしている人を見受けることがあります。そういう人を見ると「あ~この人は近日中にリストラになるな」と分かってしまいます。
最初は違和感があるかもしれませんが、上記のようなことを継続していると何が起きるかというと、皆さんの社会的な絶対評価が上がります。
会社の中の評価は評価者の好き嫌いや運が良いとか、エリアの関係とか、計画の立て方で随分変わります。相対評価が圧倒的に多く、これを重要視していると右往左往させられるからどんどん不幸になっていきます。
そうではなく、「今日、誰のお役に立ったのか? 誰を幸せにしたのか?」を積み重ねていくのです。そうすると世話になった人の恩の量がだんだんと増えていきます。
それは会社内の同僚や先輩もそうだし、医療機関の方々かもしれません。そういう「ありがとうを日々もらうような人生」に切り替わっていくと、どんどん楽しくなってきます。
自分の絶対評価を上げる一助に!
https://mr-net.org/clinic-management.html
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