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今年のお盆は過去最悪の過ごし方をしたような気がします。以前、メルマガに書いた通り8月8日に青森市に株式会社ミライテコを設立しました。

7月は過去最高のペースで全国行脚の旅に出ましたが、8月に入って2回日帰りの青森ツアーを敢行したため、疲れがピークに足していたようで、8月9日から約1週間ほとんど風邪と疲労でダウンしておりました。実はこのお盆期間中にMR向け動画を1つ撮ろうと思っていたんですが、それも計画倒れになってしまいました。何しろ咳と痰でお聞き苦しいのであきらめざるを得ませんでしたので。

3日間くらいは熱でうなされていましたが、人間ていうのは面白いもので、通常と違う過酷な状況になると脳の1部分が活性化するようで、脳裏に面白い言葉が降ってきました。

「今のMRにはワクワクドキドキが足りない!」

という言葉です。

医療機関に行っても、会社の用意する資料と指示される内容しか話せない、先生と突っ込んだ話をしてもそれを解決するソリューションまでお手伝いしてあげられない。

会社に行くと、自社のリストラは今後どのようになるのか、自分のエリアの商品が後発品に切り替わってしまった、仲の良いオピニオンリーダーの先生が転勤してしまった、自分の計画に対し、達成しにくい状況になってしまった、上司に理由を話してもなかなか理解してくれないなどなどネガティブな話題がありすぎて、とにかくクビにならないように目の前の計画を達成すること、今頑張っている仕事に集中するしかない。

こうなってしまうと広い視野で物事を見ることがなかなか難しい状況になっていると感じている方がほとんどだと思います。



一昨年くらい前から、MR-NETでもリストラに関するご相談を受けることが多いのですが、ほとんどの方はMRとしてとても優秀な方です。会社の指示する仕事を的確に判断し、計画を全うするために頑張って仕事する人たちです。

しかし「こういう方たちがリストラの対象になりやすい」のです。それは何故かと言うと、過去はそのように上司や会社に言われたことを着実に行う人が評価される時代でしたが、この数年でその価値観は大きく変わり、自分でリーダーシップをとる、自分から何か変革をしていく、自分から仕掛けていくと言う人材を求めるようになってきているからです。

しかしながら若手でそのような人材が入ると中間管理職が今までの自分の経験からその若手は出る杭として判断され、潰されるケースがよく見られます。結果として会社の中にはイエスマンしか残っていない状況になっており、会社の売り上げが大幅に減少していく中でイノベーションを起こせる人材がいないことに気づく、それが今の状況だと思います。

そして会社は待ったなしで利益を確保するためにやれる事はコモデティ人材と呼ばれる代替えのきく仕事を固定費から変動費に変える作業です。要するに給与と年齢の高い真面目なMRをリストラし、それをコントラクトMRに変えること、それが次のステップになります。そうなると製薬企業はコントラクトMRの数を自由にコントロール出来、利益率を確保できます。

そして、その真面目なMRの方々はリストラ後どうするかと言うと給与が大幅にダウンするにもかかわらず、多くがコントラクトMRになるのです。なんか釈然としませんよね。

でも、ここでMRの皆さんに問いかけたいのは「そういう業界の大きな流れに乗っかっているだけでは面白くないでしょ」ということです。せっかく今まで会社と多くの医療機関に対し、貢献してきたMRの仕事なんですから、MRならではでもっとできる面白い活動もあると思うんです。

例えばMRの有志で医療に関わる社会活動のボランティアだったり、業界を活性化させるようなサポートだったり、自分で疾患について調べて本を書くとか、いろんなことを公競規の枠の外で楽しめるのではないかと思っています。

先日も経産省のイベントである方がお話をされていて納得したのは、今の時代は仕事をするだけではなく、いかに社会課題を解決するのかを公私にわたり表現していくことが大事なのではないかなのではないかということです。



人と人とのつながりはビジネス的なつながりだけではなく、ボランティアや無償の働きの中で知り合うつながりもあります。それらが回り回ってビジネスやキャリアチェンジに繋がったりする事もあり、今はそのような動き方ができる人が求められている時代なんだと思います。人間性がそこでわかりますからね。

以前、全日空の飛行機の中で流れる番組でアステラスの女性MRがベトナムに行ってボランティアでサポートをするのを見たことがあります。会社がこのようなことを支援するのも素敵だなと思ったし、またそういうことをチャレンジしてみようと言う女性MRがいると言うこともとても斬新で素晴らしいことだと思いました。

製薬企業はそもそも人を病から救うためにできた事業体であり、売り上げを上げていくために作られたものではありません。いい薬を開発し、多くの人を救い、その結果利益が上がるというのが基本的な流れであり、考え方であると思います。

それが金のことしか頭にない株主が関わってきたり、利益を多く積み上げたいと言う経営陣が関わってくることにより、純粋な事業理念から外れていくそういうことが当たり前のように行われている世界になっています。

MRになりたい学生たちを長きにわたりサポートしてきましたが、ほとんどの学生が製薬会社の社会的貢献を魅力に感じ、応募している事は間違いありません。しかしながら声高にその話をしていた学生たちのほとんどは1年もすると会社の利益ばかりを追い求めていく考え方に変わっていきます。

私は、製薬の世界もとうとう時代も1周回って、本当の意味で製薬企業に勤める社員たちの薬の開発販売以外の社会的貢献について今一度考え行動する時期にきているのではないかと感じています。それらをワクワクドキドキとしてポジティブに捉えられるのか。いやいやそんなことしてる間にライバルに売り上げを取られるからそんなことしてる場合じゃないでしょ。と思うのか。

そういうことを世の中から問われているような気がする今日この頃です。

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